一般社団法人 日本きもの文化伝承推進機構
団体について
若い世代が、現役の職人から本格的に
「きものづくりの技」を身につけられる
”学び舎”
きものづくりの全工程が一同に
集まる場所をつくる
きもの文化の継承をめざして
The Inheritance of
Traditional Kimono Culture
日本の伝統文化である「きもの」は、長い歴史の中で、
先人達の努力と工夫により時代に合わせて進化し、今日
まで引き継がれて参りました。
もともと長く着用することを前提につくられた きものは
染替えや仕立替えが可能で、代々受け継ぐことのできる
まさにサスティナブルな衣服です。 質の良いものを、
大切にいたわりながら、代々の美的感覚を取り入れて利用
していく、日本人の生活とともに脈々と伝えられてきた、
日本の文化そのものであります。
衣裳としての「きもの」の魅力として、染め、織り、
絞り、刺繍など、日本独自に発展した技術によって表現
される「きもの」は、世界に誇る日本の衣裳です。
きものを着ることで、相手を想い、感謝やお祝いの気
持ち、礼を尽くす心を表します。世界の中でも日本の伝統
衣装「きもの」への憧れは圧倒的で類を見ません。
「着てくれてありがとう」と言っていただける衣装です。
また「折目正しく」「人の振り見て…」など、きもの
から派生した言葉は日本語の原点になっています。
日本人は、きものと共に人生の節目や記念を祝い成長し、
四季折々の伝統行事を行うことで、幅広い絆を築いてき
ました。
この日本の精神が込められた和装文化は、国内での発展はもちろんのこと、多くの日本人が世界に向けても堂々と
紹介、発信できるようになるべきことと考えます。
この文化は若い世代に継承していかねばなりません。
しかし、一方では、日本が誇るきもの文化を支えてこら
れた全国の産地の高度な技術を有する職人さんも、現在で
は皆、揃って高齢になられ、後継者は減少し、また後継者
が指導を受ける機会も失われつつあると考えます。
そこで、きもの文化を継承および伝承させるために、
技術の継承、需要の増加、生産の継続を目的とした場を
創設したいと考えます。
役員一覧
一般社団法人日本きもの文化伝承推進機構の理事をご紹介します。
一般社団法人日本きもの文化伝承推進機構を支えているのは、多種多様な経歴と実績、そしてスキルを持つ各種専門家です。
ひとりひとりが、本団体の趣旨に賛同し、この団体の設立に貢献しております。
会長 橋本 久美子
(一般社団法人 日本賢人会議所 会長)
この度図らずも一般社団法人日本きもの文化伝承推進機構の会長を仰せつかりました橋本久美子でございます。
宜しくお願い申し上げます。
さて本法人は、きものに関する文化こそ日本人の文化の真髄と信じる人たちがまさにボランティアで集まり、今後心を一つにして文化伝承の活動を推進していこうと自然発生的に出来たものです。
私もその純粋な日本を愛し、きものを慈しみ、日本人の心を大切にされている皆様の志に打たれて会長をお引き受けいたしました。
これからさまざまな活動を展開してまいります。折々にひとかたならぬ皆様のご支援ご鞭撻をお願いしなければならないと存じますがどうか宜しくお願い申し上げる次第でございます。
我が国の文化行政に於いても、経済産業行政に於いても、諸外国との交流に於いても公の支援を求めてはいきますが何よりきもの文化に関わっていらっしゃる皆様方からの発意と企画と立案が大事でございます。どのような活動をすればよいのか皆様からのアイデアをお寄せいただければ幸甚でございます。
幸い郡理事長、伊藤副理事長ともにこのプロジェクトに私心なく全てを投げ打って取り組むとの決意を示されています。このお二人と共に、きもの文化伝承の取り組みが国民全体を巻き込んで大きな社会運動になっていければと思っています。
地球が沸騰する時代に入ったようです。世界の情勢も不透明です。こんな時だからこそ日本の文化に触れ、日本人の心を育て、世界の平和と安定に大きく貢献する、そんな日本にしたいと思います。
今後ともの皆様の弥栄をお祈りしつつご挨拶にかえさせていただきます。
理事長 郡 成憲
( ㈱万葉しぎや 会長 )
養蚕、糸造り、染色、織り、絞り、刺繍など、日本独自に発展した技術によってつくられる「きもの」は、世界に誇る日本の衣裳です。
そして日本人は、きものと共に人生の節目や記念を祝い成長し、四季折々の伝統行事を行うことで、人と人との幅広い絆を築いてきました。このことは、文化として若い世代に継承していかねばならないと考えます。
一方、きものを創る側で文化を支えてこられた、各地の高度な技術を有する職人さんは、現在 皆、揃って高齢になられ、後継者は減少し、また後継者が指導を受ける機会も失われつつあります。
そこで、数年前より、現役の職人さんから、若い世代の人々が本格的な技術指導を受けられる学び舎をつくりたいと考え、これまで様々な方のご協力をいただきながら、一般社団法人「日本きもの文化伝承推進機構」を立ち上げる運びとなりました。
実際には、現時点で出来る一つ一つの小さな活動からのスタートとなりますが、ゆくゆくは、従来、分業化されていた きもの制作の各工程を、一つの場所に集結させ、一つの場所で、きもの創りを学び、完全につくることのできる学び舎をつくることを目指しております。
関わる全ての人が、きもの制作の一連を把握し、一反一反愛着をもって扱い、素晴らしい作品が生まれていく、そのような学び舎を目標にしているのです。
時代とともに、継承のかたちは変わるかもしれません。しかし、若い世代の皆さんは、長きにわたりものづくりをしてこられた職人から学んだ貴重な技術を、様々なかたちで発展させていくと思うのです。
そして、きものを着る方たちの注目や応援により、益々技術も向上していくものと考えます。
このようなプロジェクトは、国や地域をあげて応援していただくことが必要でございます。その大きな協力をお願いするにあたりまして、多くの皆様のご賛同を頂戴し、ひとつひとつの活動を進めてまいりたいと存じます。
どうぞ皆様のお知恵とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
副理事長 伊藤 幽水
( 江戸友禅絵師 )
永い伝統を受け継いだ「きもの」は日本文化の象徴であり、着る人を美しく心豊かにし、それ自体ひとつの工芸美術品であり、その染色技術と豊かな絵画性、デザインの創造性を有しています。
分業システムではなく広い視野における学校制度による後継育成を行っていきます。
きもの染色、染色工芸の可能性、純粋性に取り組み、豊かな創造力の基礎を築き、社会に対応し創造性を発揮し得る力を養成することを目的とします。
文化の伝承は「作り手」「売り手」「「買い手」があって成り立っています。「作り手」「売り手」「買い手」の意識改革が必要になり、それには日本伝承の「道」、神の道 神道、茶の道 茶道、花の道 華道、香の道 香道、武の道 武道 等の人々と連携して新しい伝承の道ができればと考えています。
日本文化伝承推進機構を基盤にして後継者の育成総合学舎の建設等、新しい「きもの」道を創造する事が私の道です。
役員名簿
会長 橋本 久美子 一般社団法人 賢人会議所 会長
副会長 福井 照 FORUMみずのいのち 代表
理事長 郡 成憲 ㈱万葉しぎや 会長
副理事長 伊藤 幽水 江戸友禅作家
専務理事 吉田 法子 ㈱ラグジャパン 代表
理事 今井 義子 NPO日本健康ペアダンス協会 理事長
理事 柏﨑 利男 草履バッグ製造 ㈲柏崎
理事 佐藤 佳彦 ㈱早比楽美装きもの学院 代表取締役
理事 重田 由美 手描き友禅伝統工芸士
理事 清水 正夫 きもの手入れリフォーム ㈱清水屋 代表
理事 関 博子 茶道教授
理事 新谷 誠 友禅絵師
理事 西川 誠治 きものにしわ 代表
理事 西本 俊三 幸せプロダクション 代表
理事 早川 茂 共和染色工業有限会社 代表
理事 星澤 薫 呉服専門業 ふじ佐 代表
理事 山本 基代志 インターナショナルフラワーデザイナー/㈱コスタブランカ 代表
監事 奥村 伸二 税理士法人 奥村会計事務所 代表
最高顧問 下重 暁子 作家
顧問 日本蚕糸絹業開発協同組合 理事長
顧問 内海 清美 和紙彫塑家
顧問 遠藤 悠翠 書道 墨林書道院 理事長
顧問 豊竹 藤太夫 公益財団法人 文楽協会 太夫
顧問 宮崎 慎也 ㈱パールトーン代表取締役社長
顧問 近藤 尚子 文化学園大学 教授/和装文化研究所 所長
顧問 山岸 順子 NPO法人 和装文化振興会 副理事長
事務局 松尾 章子 ㈱万葉しぎや 代表
賛同者
職種一覧 & 所在地
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白生地製造元: 滋賀県長浜市・京都府京丹後市
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西陣帯地: 京都府京都市
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足袋製造: 埼玉県行田市
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染色・浸染(東京都優秀技能者): 東京都新宿区
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東京手描友禅(伝統工芸士): 埼玉県さいた ま市
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染色補正しみぬき(東京都優秀技能者): 東京都新宿区
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洗い張り 湯のし、湯通し: 東京都新宿区
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紋章上絵: 東京都中央区
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裏絹製造卸売業者: 群馬県高崎市
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西陣帯地: 京都府京都市
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服飾デザイナー: 東京都渋谷区
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染色業(小紋他): 東京都練馬区
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上絵、紋匠: 東京都新宿区